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身近な食材で薬膳を楽しむ Vol.2 

漢方では季節に適応した養生をすることで免疫力が高まり、一年を健康に過ごせると考えています。このコラムでは季節の養生ポイントをお伝えしながら、スーパーで購入できる身近な食材で、ご家庭でも簡単に作れる薬膳をご紹介します。手軽におつまみを作る感覚で食卓に医食同源の一品を加えてみませんか。今回は秋を健やかに過ごす薬膳です。

秋の養生のポイント~燥邪から肺を守ろう~

9月に入って過ごしやすくなりましたが、のどや鼻の乾きや痛み、空咳、喘息、肌の乾燥、痒み、髪の毛のパサつき、便秘などの不調は出ていませんか?これらは大気の乾燥による障害「燥邪(そうじゃ)」のしわざかもしれません。
肺は乾燥にとても弱くデリケートな臓器。適度な潤いを保ってこそ元気に活動できるのですが、呼吸を司り常に外気と接している為、空気が乾いてくる秋は燥邪のダメージをダイレクトに受けてしまいます。働きが弱まると、肺が密接に関係している呼吸器系や粘膜、皮膚、大腸などにトラブルが生じます。
秋は燥邪から肺を守るのが養生のポイントです。肺を潤し元気にする食材を用いて、秋の乾燥対策におすすめの薬膳をご紹介します。

秋におすすめの食材~体の内側から潤いケア~

・肺を潤し働きを高める食材
白い食べ物には滋潤の働きを持つものが多く、全身にみずみずしい潤いを与えます。
山芋、レンコン、卵、豆乳、チーズ、バター、ヨーグルト、鴨肉、白魚、梨、銀杏、柿、かりん、イチジク、りんご

※薬膳的食べる保湿美容液 
ユリ根、クコの実、ハチミツ、白きくらげ、白ごま、松のみ

・9月の「+α」食材
夏の間にこもった熱は体内の乾きを進めます。水分をチャージし、余熱を取る食材も取り入れましょう。
ナス、セロリ、小松菜、オクラ、エリンギ、アスパラガス、豆腐、豚肉、馬肉、牛乳、もずく、あさり
・10月の「+α」食材
空気は寒気を帯び、風邪やインフルエンザなども流行り始めます。体を温める食材や、消化吸収を高め生命エネルギーの気を補う食材を加えて免疫力をアップさせましょう。
さつま芋、じゃが芋、トウモロコシ、南瓜、鰻、ヒラメ、鰤、鮪、牛肉、鶏肉

秋のレシピ
【レンコンとさつま芋の蜂蜜バター煮】

旬のレンコンとさつま芋で秋の味覚を楽しみながら、燥邪から肺を守り免疫力をアップさせる医食同源の一品です。
肌や腸も潤うので、美容にもおすすめです!

【材料】2~3人分
A:さつま芋 150g 
  レンコン 150g
B: バター 25g
  蜂蜜 大さじ3(量はお好みで調整してください)
  醤油 小さじ2
  塩 少々
生姜 スライス20枚
クコの実 20個
白ごま 適量

レンコン、クコの実、白ごま、蜂蜜、バターは潤燥の作用を持つ食材の組み合わせで、肺を乾燥から守り、肌、髪の毛など体全体に潤いを与えます。
さつま芋は胃腸を元気にし、気を補い免疫力を高めてくれます。体を温め、肺の働きを助ける生姜で味わいにもアクセントを。

【作り方】
さつま芋は1cm幅の厚さ、レンコンは薄切りにし水にさらす。生姜は輪切りで薄くスライスする。
鍋に水気をきったAと生姜を入れ、材料が浸る程度の水を加える。
Bを入れて混ぜ火にかける。やわらかくなるまで煮たら火を止めて、クコの実を入れて少し蒸らす。
器に盛り白ごまを添える。

心と体はつながっていて、体が潤うと心も穏やかに過ごせます。気候も良く、何をするにも快適な秋を心身健やかに楽しまれてくださいね。次回は冬の養生ポイントと薬膳をご紹介します。冬は腎のケアがテーマです。腎を元気に保つと老化のスピードを遅められることはご存知ですか?体と脳のアンチエイジングのヒントもお伝えします。